第2回全国風穴サミットin出雲

第2回全国風穴サミットin出雲

第2回サミット開催地は、八雲風穴の管理運営を指定管理者として実施している「八雲風穴・風太郎」(会長:勝部秀雄氏)が主体となって、地元観光協会長を委員長とする実行委員会により開催されました。
会場は、須佐之男命を鎮める須佐神社に隣接したゆかり館で、130名の参加者を得て、盛大に開催されました。
八雲風穴は、明治期からの蚕種貯蔵に続き、昭和23年から35年までは大阪営林署による国有林の樹種保存に利用され、昭和60年よりは特用林産物集出荷施設として再整備され、平成元年には地元有志による観光面も含む利用が図られています。風穴小屋の利用が長い年月継続していることは特筆すべきことです。何より風穴地元の住民が協力しあって、市の指定管理者となって工夫をこらした運営を行っています。
八雲風穴は、福泉寺の境内にあり、バスも駐車できる便利な場所にあります。風穴小屋の近くには地元で運営する売店・食堂があり、「風太郎らーめん」「冷やしぜんざい」のメニューがならびます。年間1万5千人~2万人が来訪し、須佐神社とともに夏場の観光スポットとして定着しています。
小屋は、竪穴式の地下2階構造で、地下にもぐるほど、室温は低くなります。現地見学の際には、地上1階は約13℃、地下2階が約11℃、地下3階が約8℃で、小屋の天井には風呂場のように水滴がついて、窓ガラスが曇っていました。
小屋の裏手には、露堀りの石積みがプール(深さ1.5m)のような形状であり、降りると水風呂に入るような感触があります。
第2回サミットからは、より広い風穴への関わりをテーマとして「全国風穴サミット」と名称を改めることとなりました。開催内容は、第1回を踏襲しつつ、新たにポスターセッションも行われました。
基調講演とポスターセッションで報告された島根県技術士会による八雲風穴とその周辺の風穴群についての調査の取組みは、ぜひ全国に広がってほしいものです。同会では、①旧佐田町全戸へのアンケート調査(八雲風穴以外の風穴についての記憶調査)、②風穴内外の温度調査、③地下水の分布調査を行っています。とりわけ、その専門職を活かし、ハイテクな調査機器を駆使して、継続的な調査を行っています。
交流会も地元の方々のおもてなしの思いに満ちたものでした。地元の子どもたちによる太鼓の披露や安来節子どもの部で全国優勝した踊りの披露、何より風太郎の勝部会長による朗々とした謡による歓迎は素晴らしいものでした。

≪開催概要≫
名称:第2回全国風穴サミットin出雲  ~先人の知恵に学び、未来に生かそう~
日時:2015年8月29日(土)
会場:島根県出雲市 出雲須佐温泉ゆかり館
参加者数:130名
主催:第2回全国風穴サミットin出雲実行委員会(事務局:八雲風穴・風太郎)
後援:島根県、出雲市、NHK松江放送局他民放・新聞社各社
協賛・協力:須佐神社、出雲観光協会、出雲ホテル連絡協議会、島根県技術士会

第1部:シンポジウム(10:00~15:30)
基調講演①「日本の風穴あれこれと山陰の風穴」(清水長正)
基調講演②「風穴のしくみ」(澤田結基)
基調講演③「地元の取り組み」(勝部秀雄、坂田聖仁)
基調講演④「養蚕製糸業と風穴」(大河原順次郎)

ポスターセッション

パネルディスカッション「風穴の利用を考える
※澤田結基(司会)、清水長正(まとめ)、伴野豊、林正久、鳥潟幸男、傘木宏夫、塚原吉政、勝部秀雄

第2部:八雲風穴小屋見学(16:00~17:30)

第3部:交流会(18:00~20:00)